2023-11-18

34

マテリアル (物体の材質)

目次

これまでは、一つのライトだけで色を変えていました。

でも、これだと物体が増えてもみんな青くなってしまいます。

物体個々に色を変える方法をつぎに説明します。

まず、光源の色を、もとの白にもどしておきましょう。

別の色の球をつくるため、Shift + Dキーで複製しましょう。

ここでは、 Shift + DキーYキーで、横に移動させています。

反対側にもうひとつ作っておきましょう。

レンダリング(F12キー)するとこうなりますね。

ところで、レンダリングされた画像の画面をマウスホイールでころころすると、大きさが変わることは説明しました。

マウスホイールだけでなく、テンキーで倍率を決めることもできます。

たとえば、1キーで等倍。2キーで4分の1のサイズになります。

以下は4キーの結果です。8分の1ですね。

8キーで、16分の1です。

マウスホイールで適当な大きさにして確認し、正しいサイズで見るために1キーで等倍に戻す、というふうに使います。

さて、3つの球ひとつひとつにMaterial(マテリアル)をつけていきましょう。

マテリアルとは材質のことです。

丸アイコンのタブのNewボタンで、選択されている物体にあたらしくMaterialがつきます。

これを赤くするので、名前を”red”とします。

白のカラーバーを左クリックして、カラーピッカーを出し、赤くしてください。

同様に、真ん中の球を緑(green)にします。

残りは青(blue)にします。

ここで、もう一度緑の球を選択してください。

マテリアルに、ライトの説明ででてきた、 Specular(スペキュラー) Diffuse (ディフューズ) がありますね。

さっそく レンダリングしてみましょう。

ライトの色は白にもどしてありますので、 地面以外は、それぞれの色で塗られています。

つぎに、この緑の球のマテリアルの、SpecularとDiffuseをゼロにしてレンダリングしてみましょう。ライトのときと同じく、真っ黒になりましたね。

つぎにSpecular,Diffuseの値をどちらも1.0にしてください。

そしてSpecularの”Hardness”(ハードネス)を200にしてレンダリングしてみてください。

HardnessはSpecularの「大きさ」を変える値です。

さて、ライトの説明で、スペキュラーとディフューズ以外にもうひとつ色の要素があることを説明しました。

それが、この”Emit”(エミット)です。 エミッションとも言います。

発光するという意味です。

緑の球が全体的に明るくなったのがわかると思います。

物体は光源ではないので、他の物体を照らすことはありません。

Emitの呼び方はツールや場面によって異なります。 Blenderの場合、光の当たっていない部分の色と理解するとよいでしょう。

ここで背景を消しておきます。

Blenderにはなにもない部分をSky(スカイ)というデータで色付けする機能があります。

起動時にはオンになっているので、オフにしておきましょう。

左からふたつ目のタブにチェックボックスがあります。

ここで、CG独特の機能をひとつ紹介します。

赤丸の二つのチェックをオンにしてレンダリングすると、

影は落とすが画面にあらわれない 物体をつくることが できます。

これも材質のひとつなので、マテリアルで指定するようになっています。

緑の球が消えたのに影だけ残っていますね。

この機能は、影だけをレンダリングして、別の画像をつくる場合に便利です。